ミース・ファン・デル・ローエ Mies Van Der Rohe MRアームチェア MR Arm Chair

1927年、ワイゼンホフ展覧会にて発表された、ミース・ファン・デル・ローエの「MRアームチェア」です。
ミース・ファン・デル・ローエと言えば、傑作「バルセロナ・チェア」が有名ですが、ミースの椅子のもう一つの特徴として、カンティレバーがあります。
スチールパイプという素材を始めて椅子に取り入れたのは、1925年のマルセル・ブロイヤーのワシリーチェアですが、ミースの椅子は、同じスチールパイプであってもカンティレバー構造になっているのが特徴です。
このMRチェアは、直線的であったスチールパイプを柔軟性のある円い曲線を持ったデザインにしたことで、多大な功績を称えられました。
ミースの他のカンティレバーチェアと比べて、まだ初期段階だからでしょうか、特に前脚の半円の弧が大きいのが特徴で、その後のカンティレバーチェアのきっかけとなった作品です。
座面と背もたれにそれぞれ皮一枚を貼り付けただけの、シンプルな外観です。
同時期に発表されたアームレスの「MRサイドチェア」に、肘掛用のスチールパイプが付け足されており、椅子前方のスチールパイプの円い曲線がより強調されたデザインです。
※ カンティレバー (cantilever)…「片持ち梁」。梁(ハリ)の両端の一方が固定され、他方は動くことができる構造体を指します。(プールにある飛び込み板は片持ち梁の代表的な形。)
※ カンティレバー構造は1922年アメリカのハリー・E・ノーランドにより考案されましたが、椅子にカンティレバー構造を最初に持ち込んだのは、マルト・スタム(Mart Stam/1899年〜1986年)という人物です。それはガス管を繋ぎ合わせて溶接するという過程を経て、まだ直線的なものでした。その直線を曲線にデザインしたのがミースの「MRチェア」です。
ミース・ファン・デル・ローエ の人物像及び作品一覧
☆ 正規品⇒ノール社:MRアームチェア
ノール社(英語):MRチェア
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